AIBO開発責任「当時世界最先端だったAIとロボットの研究開発の息の根を止めたのは出井さん」

1:2016/06/14(火) 10:27:17.63 ID:

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/16/031800001/061000011/
戦後間もなく発足し、かつては世界に驚きを与え続けたソニーが、今も苦しみ続けている。業績は回復してきたものの、
国内外で圧倒的なブランド力を築いた面影は、もはやない。日本人に希望をもたらしたソニーは、どこで道を誤ったのか。
長くソニーの歩みを見た経営幹部が、今だからこそ話せる赤裸々なエピソードとともに、ソニーの絶頂と凋落を振り返る。
あの時、ソニーはどうすべきだったのか。
これまでにソニーOBの丸山茂雄氏(上、中、下)、伊庭保氏(上、下)、大曽根幸三氏(上、中、下)に話を聞いてきた。
連載4人目は、子犬型ロボットのAIBOや二足歩行型ロボットのQRIOなどの開発を手掛けた土井利忠氏。
AIBOやQRIOの開発が始まった経緯からロボット事業撤退の舞台裏、ソニーが知らず知らずのうちに陥っていた病理の分析などを、
5日連続で語る。今回はその2回目(1回目はこちら)。

「そしてソニーはロボット開発をやめた」
(中略)

それで土井さんはソニーを辞めてしまうわけですか?
土井:おとなしく引き下がるのは癪に障る。だから僕は出井さんに一矢報いたんだ。
「クビにしたい気持ちは分かるし、ソニーの役員を退くのもやぶさかでない。だけど、僕をこのままクビにしたら、
これまでのメール合戦は大勢が見ているし、これが流出したらマスコミは黙ってないよ」
とね。
これは間違いなく「脅迫」に近かったな(笑)。
出井さんは過去に広報を担当していたことあるし、マスコミ対応もやった経験があるからひるんだよ。そこで出井さんが譲歩してきた。
「何かやりたいことはあるのか」とね。
そこで僕は、「ソニー本体の役員を退いてもいいから新しい研究所を作りたい」という希望をやぶれかぶれで言ったわけ。
「AI(人工知能)と脳科学を融合させた研究所を、ソニー本体とは別の会社として作らせろ」という僕の要望は見事に通った(笑)。
 そして新しい研究所ができた。「ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所」と名付け、2004年にソニーの100%子会社として発足。
当時としては民間企業で初めてスーパーコンピュータを導入して、脳科学研究なんかを始めたんだよ。
せっかく、そんなスパコンを入れるほど最先端の研究を進めたのに、その研究所も2年くらいでなくなってしまった。

「ロボット開発の息の根を止めたのは出井さん」

土井:つまり、こういうことだよ。
ストリンガー(ハワード・ストリンガー、ソニーの会長兼CEOなど経営トップを歴任)体制時の2006年に、
ソニーはロボットの研究開発を最終的にやめたことになっている。だけど実際は、出井さんがQRIOの商品化にストップをかけた時点で、
ソニーとして、「ロボットはもうやらない」という意思表示がなされたということだ。
QRIOを世に出さないと社内決定した2004年時点で、メッセージが出ていたんだ。
世界でも最先端を走っていたソニーのAIとロボットの研究開発の息の根を止めたのは、ストリンガーではなく、出井さんだった。
「ソニーはロボットから完全撤退する」という意思決定をしていて、その路線を2004年に、もう作っちゃったということだよ。
 そしてソニーは既定路線通り、AIBOやQRIOといったロボット開発をすべてやめたんだ。同時にAIやロボットに詳しいエンジニアも、四散してしまったよ。
その頃にAIBOの研究開発に従事していたエンジニアは、かなりの人数がソニーをやめてしまった。
けれど今でも、米グーグルのロボットプロジェクトに入ったり、日産自動車の自動運転プロジェクトの中心人物になっていたり、
ソニー時代の知見を生かして活躍している。
今、国内外でAIやロボット分野の第一人者となっているエンジニアの多くは、当時のソニーにいたんだよ。

2:2016/06/14(火) 10:27:25.58 ID:

発売から15年以上が経過する今でもファンがいて、まだAIBOを使い続けているユーザーもいます。そんなに愛されていた製品なのに、
撤退するという選択は、井深(大、ソニー創業者)さんや盛田(昭夫、ソニー創業者)さんが健在であればしなかったのではないでしょうか。
土井:「ソニーには、混沌とした秩序があった」と江崎玲於奈(かつてソニーに在籍していたノーベル物理学賞受賞者)さんが言っている。
 混沌とした秩序が、現場の活力を生む「フロー経営」と私が呼んでいる状態にあったということ。それが過去のソニーにおける躍進の全てだった。
創業以来、混沌とした秩序の中でソニーのフロー経営が続いていた。
「フロー」という言葉は米国の心理学者、ミハイ・チクセントミハイ氏が提唱した概念なんだ。「フロー」の状態に人間が入ると、
その時に手掛けている作業に完全に没頭して作業がはかどる精神状況になる。会社の現場が、仕事がおもしろくて夢中になっている
社員があふれているのが「フロー経営」。まさに創業期のソニーの開発現場はこんな状況だったんだ。
我々エンジニアはソニーの開発現場がフロー経営の状態にあることが当たり前だった。この状態を江崎さんなりの解釈で、
「混沌とした秩序」と表現したんだと思う。
エンジニアが夢中になって新しいことに挑戦する。そういうエンジニアを大切にして、創業期のソニーは伸びてきた。
今だから言えるけど、ソニーの経営はものすごく先進的だった。米国の合理主義経営の先を行っていた。
だけど1995年に出井さんが社長になって、「欧米に比べて遅れている」と勘違いして、米国型の合理的経営と言われるものを無理やり導入した。
それでソニー創業期の躍進の原動力となっていたフロー経営を見事に破壊してしまったんだな。
この20年以上、革新的な製品やサービスがソニーから出てこないのはそういうことだよ。出井さん時代にやってしまったことの
後遺症から、まだ立ち直れていない。
混沌とした秩序があったフロー経営から管理型経営になってしまった。富士通も一時期、同じこと起こっていたよね。

「フロー経営とは信頼の経営」
ソニーはもう一度、創業期のフロー経営の状態を取り戻せますか。
土井:フロー経営が当たり前だったあの頃のソニーにもう一度戻るのは難しいと思う。今のソニーを支えているのは、
1995年以降に入った人材ばかり。フロー経営時代を体験している人はほとんどいないよね。
フロー経営とは何か。それは理性で分かっても仕方なくて、体で覚えるしかない。それは、管理ではなく現場の人材に任せるという
信頼の経営なんだ。
ソニーの創業者世代は、これを当たり前のように実践していた。だから現場も体で覚えていった。
でもそんな人材は世代が変わって、もういないよ。
井深さんは、次々に新しいことをやろうという意識で、おもしろい仕事にエンジニアを自由に挑戦させていた。
新しい製品を作ってヒットしても、そこで満足しないで、「次は何をやるんだ」って現場を鼓舞し続けていたんだ。
これは、「もっとおもしろいことをやりたい」「もっと世の中が驚くモノを作りたい」という、心の底からそれをやりたいと思う
「内発的動機」を、社員に起こさせるマネジメント手法だったんだ。
井深さんの口癖は「仕事の報酬は仕事だ」だった。難しい仕事に挑戦して成功すると、もっと面白い新しい仕事を任せる、という意味だよ。
報酬や地位で人を釣るんじゃなくて、仕事そのものに喜びを見出させる。これが「フロー経営」の極意だ。
だけど出井さんが導入したのは成果主義でしょ。これは、金銭や地位で人を動かそうとする「外発的動機」を重視したものだよ。
内面からやる気を起こさせるマネジメントをしていたソニーは、成果主義の導入で自らの強みだったフロー経営を破壊してしまった。
フロー経営を破壊したのは、米国型の合理主義経営。これを拙速に入れてしまったことが始まりだね。米国では給与水準や
待遇で社員がすぐ転職してしまうけど、今も日本人はそうではない。
報酬ももちろん大事だけど、今の仕事のやりがいを重視したり、愛社精神を重視したり。誰かのために働きたいと考えることもあるし、
決してお金だけで動かないよね。

22:2016/06/14(火) 10:47:02.09 ID:

>>1
土井さんの力不足で研究所が存続できなかっただけだろ。
脅しで研究所作ったくせに存続まで御世話になろうってのはムシがよすぎだろ。
どういう見通しだったんだよ。
5:2016/06/14(火) 10:31:16.85 ID:

ネット環境やプラットフォーム構築を出井に指示されていながら
そんなソフト周りは技術屋の仕事じゃねぇって蹴って
犬型玩具のガワ作るのに執心してた土井さんじゃないですか
今までどこにいたんですか~?
8:2016/06/14(火) 10:33:17.96 ID:

ソニーはもはや映画と保険会社。
電機会社ではない。
23:2016/06/14(火) 10:49:09.78 ID:

>>8
ですな
既にモノ作りの企業じゃなくなってる
38:2016/06/14(火) 11:03:33.95 ID:

>>8
PS4やVR、カメラのセンサーとかはまだ頑張ってる
9:2016/06/14(火) 10:34:25.90 ID:

続けてたらカネになったのか?
15:2016/06/14(火) 10:37:49.68 ID:

>「仕事の報酬は仕事だ」
いやだあああw
19:2016/06/14(火) 10:43:33.16 ID:

やっぱり、創業者のセンスと才能で持ってた会社なのかな。
29:2016/06/14(火) 10:55:10.03 ID:

少なくとも出井が「ソニーは技術力を持った会社」
のイメージを壊す方向に舵を切ったのは確か
30:2016/06/14(火) 10:55:19.90 ID:

テスラのイーロン・マスクだって無茶苦茶働くらしいじゃん
故スティーブ・ジョブスだってそうだったでしょ
もう開発が楽しくてアドレナリン出まくり連中が会社の中心にいた
ソニーもかつては
33:2016/06/14(火) 10:58:47.13 ID:

ソニーはウォークマンだけだろ
ただの町工場
44:2016/06/14(火) 11:07:44.76 ID:

>>33
町工場に世界中の放送業務用機器の高シェアは無理だろ
40:2016/06/14(火) 11:04:39.58 ID:

ソニーは酷い状態だと思ったが、それでも経営はうまくいったよなぁ。
映画、音楽、金融、部品、BtoB/BtoCの製品群

さらにエムスリー、DeNA投資。

ストリンガーはソニー好きだったらしいけど、逆にそれが
改革を中途半端にして最悪な状況を作り出したのかもしれんな。

安い給料だと嘆いたらしいが、本来は結果を約束して高額報酬を手にする経営者が必要だったのかもしれん。

42:2016/06/14(火) 11:05:37.10 ID:

このシリーズ、語る人語る人みんなが出井が悪いって言うんだけどそんな人望のない人が会社のトップに長い事立ってられるもんなのか?
出井さん最高っす!って人にもインタビューしてみてよ。
56:2016/06/14(火) 11:23:19.60 ID:

ソニーって保険会社でしょ?
ロボットなんか作ってたの?
57:2016/06/14(火) 11:23:57.09 ID:

ソニーファンとして言わせてもらえば、
プレステがソニーの遺伝子だよ
スピーカーやブラウン管テレビ捨ててでも、だ。

松下や東芝はハリウッドを活用できずにATMで終わった、
対してソニーはハリウッドコンテンツをインド開拓に成功してる、
そのためにも必要なプラットホームだった。

何も残ってないその他家電メーカとは月とスッポン

74:2016/06/14(火) 11:30:09.38 ID:

>>57
プレステだね。
それ以外は無い。
プレステはただのゲーム機じゃないからな。
そこを理解してるソニー役員はほとんどいないだろう。
プレステ部門以外は全部リストラすればスッキリするよ。

管理人コメント:

ソニーの本質は高級なおもちゃ屋ってのがしっくり来ます。しかし出井さんは四方八方から叩かれてますね。

 

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